neige

3年ぶりとなる個展、札幌での開催です。

neige
Takenobu Igarashi
ネージュ・五十嵐威暢 展

清潔で無垢で冷たい雪は、
力強く美しく素朴で未熟で頼りない。
強さと弱さが混じり合った白い塊を目指した。

2022年9月28日(水)〜10月10日(月)
12:00〜18:00 火曜定休
ギャラリーレタラ
札幌市中央区北1 条西28丁目2-35 MOMA Place 3F(アメリカ領事館斜め向い)
TEL 011-621-5600  http://moma-place.jp

Bauhaus Typography at 100

書籍「Bauhaus Typography at 100」に五十嵐威暢のテキストを元に書かれた文章と作品写真が掲載されました。
サンフランシスコの「レターフォーム・アーカイブ」からの依頼でした。

【beyond the bauhaus】という最後の章で、4ページに渡り、当時のA to Zのグラフィック作品とともに紹介されています。


★2分40秒あたりです。

バウハウスに大きな影響を受けてデザインをしてきた自分の作品や言葉が、このように重要な位置付けでバウハウスの書籍で紹介されたことを嬉しく思います。(五十嵐談)

書籍は英文で先方の執筆ですが、下記は五十嵐の原文です。

universal typeの立体化
igarashi takenobu
デザインに興味を持ったのは17歳の頃でした。
週に二日、夕方にデザインの専門学校に通っていました。バウハウスの基礎デザインを学んでいましたので、マックス・ビルとハーバート・バイヤーの二人の偉大なデザイナーの仕事はすぐに大きな刺激となリました。
幾何学が造形の法則や形になり、やがて平面や立体のアートに変身するかのような美しいビルの仕事。
メディアに広い世界を見出したグラフィックデザインの仕事から建築やファインアートの世界まで、ボーダーレスな活躍を見せてくれるバイヤー。二人は、私にとって偉大な先輩となりました。
お二人にお会いしたことはなく、書物や実物の仕事に学びながら、その影響は私の仕事を現在も支えているように感じています。
1988年のアスペンデザイン会議の最終日の講演者として招かれたとき、このデザイン会議の創立者であるバイヤーに敬意を表し、バイヤーの革新的な提案で有名な「universal type」をアクソノメトリック図法を使って立体として描きたくなりました。
aからzまでの26の立体アルファベットとして、文字はルーリングペンを使いで手で描きました。
立体アルファベットの絵本は、私の講演の聴衆1500名へ記念のプレゼントとして配布されたのです。

インタビューレポート

テラコッタ作品を制作する際にお世話になっている滋賀県信楽町の大塚オーミ陶業による『彫刻家・五十嵐威暢 ~ つくることは、生きること ~2020夏:果てのないモノがたり』と題した第4回目のインタビューレポートが公開されました。

彫刻家・五十嵐威暢 ~ つくることは、生きること ~ 第4回

「環」
2020
桃山学院大学ビジネスデザイン学科

紀尾井町にて、五十嵐威暢展

テラコッタの新作を発表いたします。

五十嵐威暢展
TAKENOBU IGARASHI EXHIBITION

東京ガーデンテラス紀尾井町
紀尾井タワー 2階エントランス

2019年11月1日(金)→ 12月25日(水)
日曜日のみクローズ(祝日はオープン)
作家在廊予定:初日14:00〜18:00

入場無料
主催:株式会社西武プロパティーズ
総合企画:いりや画廊
Tel:03-6802-8122(いりや画廊)

 

テラコッタの粘土は、かなり硬い。
彫るか、削るか、叩きつけるしかない。
つくることは破壊することと表裏一体。
即興でつくるから、直前まで具体的にならず、
強いて言えば方針があり、それに見合う土の塊があるだけ。
足元がふらつくようなマイナス要因でさえ道具となり、何もかもを総動員。
さらにスピード感が大切で、体力任せだから後ろを見る余裕はない。
先を見る力が偶然を形と表情にしていくだけである。

五十嵐威暢

 

こもれび

滝川市のhotel miura kaenのロビーに作品2点を設置しました。

ホテルはロビーエリアをはじめとして客室40室を全改修し、さらに60室を一部改修するなどしています。 改修計画は飯田善彦建築工房さんです。

写真の作品は「こもれびシリーズ」と呼んでいる合板作品で、サイズは3mx2.3m。対流によって回転します。

こもれびの横壁にテラコッタ作品も設置しました。

この作品に近いものがGINZA SIXのオフィスタワーへ行くロビー階にあります。

IMG_2537.TRIM from Takenobu Igarashi on Vimeo.

増毛駅の彫刻「テスミヌスへの願い」

photo by 窪田映子

JR北海道留萌線のかつての終着駅「増毛駅」が2016年の廃駅後100年前の姿を元に生まれ変わり、彫刻「テスミヌスへの願い」を設置する機会を得て記念式典に参加しました。
故 高倉健さんの映画「駅(STATION)」のロケ地としても人気の高い増毛駅。周辺には、ニシン漁が栄えた当時を偲ばせる建築や、名産の甘エビに日本最北の酒蔵「國稀酒造」など、この地ならではの観光名所があります。

photo by 双葉工業社 小林貞佳

photo by 萩原純敬

photo by 双葉工業社 小林貞佳

ルーチェ・アルテ「ムクムク」

北海道新幹線の新駅である新函館北斗駅にルーチェ・アルテとして手吹きガラスとLEDによる新しいステンドグラスの作品を制作しました。過去のステンドグラス作品の枠を破り、矩形や円の額縁から解放された新たな挑戦で、珍しいものと自負しています。原画制作には、いつも通りに即興性と偶然性を取り入れました。谷口吉生さん設計の秋田市中央図書館(1982)以来の私にとって2作目の大きなステンドグラス制作となりました。

JR北海道のニュースリリースページ

インタビューレポート

テラコッタ作品を制作する際にお世話になっている滋賀県信楽町の大塚オーミ陶業による『彫刻家・五十嵐威暢 ~ つくることは、生きること ~』と題した全3回のインタビューレポートが公開されました。

彫刻家・五十嵐威暢 ~ つくることは、生きること ~ 第1回

彫刻家・五十嵐威暢 ~ つくることは、生きること ~ 第2回

彫刻家・五十嵐威暢 ~ つくることは、生きること ~ 第3回

 

スイスで3人展

スイス・ジュネーブのギャラリーで3人展をすることになりました。
お知らせします。9月29日から10月5日まで。

Nest Gallery

札幌で「記憶のかたち」展を開催します

土に触れていると何故か心が温まります。
人がやがて帰る大地の土は、
待っていてくれた故郷のようなものだから。

土は、私たちを支える地面や、
作物を育てる畑だったりしますが、
それは人を育む大地そのもの。

大地を素材にして作品をつくっているとの想いが気持ちを高ぶらせて、
今日まで続いているのかもしれません。

かけがえのない大地はさまざまな風に覆われます。
初夏の気持ちのいい風も、冬は厳しい寒さを運んで来ます。
匂いも運んで来ますし、雲を動かしたり、雨を叩きつけるし、
吹雪の強風は恐怖すら覚えます。

一方で、このような変幻万化の風は
オーケストラの演奏のようにも聞こえます。

今回の展示は、大作に取り組んだ合間に気分転換として生まれた小さな作品たちを、
故郷の暑寒別岳の山並みのように並べてお見せすることです。
作品は思いつくままに鼻歌まじりにつくられたものですが、
それは大作でも小品でも違いの無い私の中で一貫している態度です。

沢山の彫刻の山並みから風が運んで来る記憶が、
オーケストラの音楽のように聞こえるかどうか、
じっくりと耳を傾けていただけたらと思います。

2014.5.29[木]-7.22[火]
11:00-19:00(最終日は17:00まで)
無休/入場無料

会場
グランビスタギャラリー サッポロ
札幌市中央区北1条西4丁目
札幌グランドホテル1階ロビー内
tel.011-261-3311(代表)

http://www.grand1934.com/gallery/

初日に記念講演会とレセプションを開催します。
2014年5月29日[木]
18:30-19:30 記念講演会
19:30-20:30 レセプション
定員100名(参加無料・要予約・先着締切)
申込みはギャラリーまで電話にてお願いします。
011-261-3311(電話受付11:00-18:00)

2014_sapporo_granvista_Leaflet

作品のインスタレーション完了

41連作+14連作+10点の陶作品の設営を終え、本日11:30より個展を開催します。
ぜひ、いりや画廊へ、お越しください。

撮影(上):堀内僚太郎

いりや画廊にて個展を開催します

いりや画廊は、奥行きが20メートル近くあって天井も高く、その空間を意識した展示になります。
身体能力を制作の道具に新しい試みをしているので、近年ではもっとも大事な作品発表と位置づけています。
お時間がありましたらご覧いただければ嬉しいです。

個展は14日からです。18日のレセプションに間に合うようにカタログを準備中です。

DM+リーフレットデザイン:古屋友章

アトリエの赤ん坊たち

会場で配布する手の平サイズのガイドブックの校正刷りが届きました。
ロサンゼルスと秋谷のアトリエで産声をあげた壁掛けの木の作品を7点展示します。

アトリエの赤ん坊たち・五十嵐威暢展
JRタワーホテル日航札幌 開業10周年記念

会期 2013年9月3日(火)〜10月31日(木)
主催 JRタワーホテル日航札幌
会場 タワーズギャラリー・JRタワーホテル日航札幌ロビー内(札幌駅直結)

新病院に壁面彫刻を設置中

静岡県掛川市と袋井市が共同で建設中の病院のための作品を設置中です。
3カ所に計5点、そのうち1点は関係者の方々にも制作に参加していただきました。

「デザインと漆展」ポスターをデザイン

ドイツ、ミュンヘンのピナコテーク・デア・モデルネ美術館で開催される展覧会ポスターをデザインしました。
ドイツ在住の下川美喜さんがキュレーションされたこの展覧会、エットーレ・ソットサス氏、ディーター・ラムス氏、フリッツ・フレンクラー氏のデザインを、日本の輪島、若狭、京都、山中、越前から選りすぐった職人さんが、産地の壁を超えて協力し合い製作された作品の展覧会です。

ピナコテーク・デア・モデルネ美術館

公開制作の作品

公開制作の作品が焼き上がりました。

3点とも同サイズ 長さ3.6m x 高さ14cm x 奥行き11cm

いがらし紐のぶ商店

銀座目利き百貨街に「いがらし紐のぶ商店」として参加します。
紐は古今東西変幻自在の活躍をしている人類最大の発明のひとつ。
様々な世界の紐を使って、こもれびのカケラを小さなオブジェとして販売します。
その一部を写真でご紹介します。

銀座目利き百貨街2

イベントのおしらせ

手で作るテラコッタの新しい魅力をご覧いただきます。制作を公開し、ギャラリーでは新作を展示。
鼎談では「デザイン−アート−建築」をどう捉えているか、様々な角度から解き明かします。
初秋のひととき、お誘い合わせの上、ご参加ください。

日時 2012年9月24日(月)17:00〜20:00

会場 建築会館 イベント広場及びホール

料金 無料

内容
第一部 17:00〜18:00 五十嵐威暢テラコッタ公開制作 特別ゲスト及び一般参加者ワークショップ
五十嵐 淳(建築家)
木内 みどり(女優)
東海林 弘靖(照明デザイナー)
鈴野 浩一(建築家)
伊藤 一章(建築家)

第二部 18:30〜20:00 鼎談
五十嵐 威暢(彫刻家)
安齊 重男(写真家)
飯田 善彦(建築家)
司会進行:ジョージ・コーチ(イサムノグチ財団理事)

フード&ドリンク:つむぎや
ミュージック:タンドリンマ

ワークショップの一般参加は、5名限定です。
参加ご希望の方は日本建築学会サイトよりお申し込みください。
お申し込みの締め切りは2012年9月19日、応募多数の場合は抽選となります。
当日制作していただいた作品は、後日、信楽にて焼成し、個別にお送りいたします。

日本建築学会 シリーズ建築のみかた 第4回
五十嵐威暢テラコッタの新しい世界 ワークショップ参加申し込み
土いじりが出来るキッズスペース(参加申込不要)もあります。
………………………………………………………
五十嵐威暢テラコッタ作品展
五十嵐威暢の新作テラコッタ作品展。
テラコッタの作品集を発行。会場でご購入いただけます。
日時 2012年9月18日(火)~24日(月)11:30〜19:00(最終日17:00)
会場 建築会館 ギャラリー
料金 無料
主催:日本建築学会関東支部 後援:東京建築士会
協賛:大塚オーミ陶業株式会社 協力:株式会社イガラシステュディオ

五十嵐威暢在廊予定

18日(火)14:00〜19:00
22日(土)14:00〜19:00
23日(日)15:00〜18:00

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かぜのび

かぜのびが5月1日から一般公開されます。
展示作品が6点増えました。

かぜのび

彫刻の設置

作品を設置する日は文句なく嬉しい。

特に設置作業をする人たちがプロフェッショナルだと。

きょうの丸山さんたちは、美術館の作品設置を行う専門家。作品のどこを持つのが良いか、移動するときのチームワークなど、どの状況でも安心して見ていられる。

焼き上がり

大田区総合体育館に設置する陶彫刻が焼き上がりました。
じつは現在設置中です。待ち遠しいかぎりです。

風の美術館のウェブサイト

風の美術館

www.kazenobi.org

遠藤真千子さんの美しい写真とステキな文章で
北海道の各地に設置されたぼくの作品が紹介されています。

コンテンツを担当してくれた遠藤真千子さん、
ロゴマークをデザインしてくれた竹尾香世子さん、
ウエッブサイトをデザインしてくれた岡野祥子さん、
ロゴのアニメーションをつくってくれた岡野秀樹さん、
運営の一般社団法人風の美術館の藤島保志さんと碓井広義さんと山崎修さん、
新十津川町長と教育長はじめ地元の大勢の方々、
作品設置を依頼していただいたクライアントの皆さん、
みなさんのおかげで完成です。ありがとう!

今後も設置作品は増え続きますので、ときどき見ていただけたら嬉しいです。

釉薬の魅力

釉薬の世界は魔法のように神秘的です。
ものによっては毒を含んで危険です。
大田区総合体育館の作品は釉薬に本格的に挑戦する楽しみな仕事になりました。

屋外設置のテラコッタ

元赤坂の鹿島本社(AKASAKA K-TOWER)の公開空地に水景をデザインしました。
水景は噴水とテラコッタ彫刻とストライプの床とベンチで構成されます。
エントランスホールのインテリアデザインにも参加しています。
2012年2月に完成予定。

湯河原の工房にて

大田区総合体育館に設置する陶彫刻を制作しています。
釉薬による彩色が楽しみ。インテリアを覆う1600個の凸面鏡と一体化します。

かぜのび

故郷の北海道滝川市の隣町である農業の町・新十津川町が103年の歴史を閉じた旧吉野小学校を改修して、ぼくのアトリエとギャラリーを中心とした彫刻体験交流施設「かぜのび」をつくってくれた。(改修設計:飯田善彦)

5月から10月の期間、月曜日を除いて一般公開されている。
小さなショップではここでしか手に入らないぼくの小品が販売されているし、カフェでは特製のクッキーと美味しいお茶が楽しめる。

photo by machiko endo

ここはいわゆる美術館やギャリーとは違っていて、アートと対決するような場所でなく、いい時間を過ごすための素敵な場所にしたいと考えていて、気が付くとアートに囲まれている、そんな場所。だから作品の数も多くはない。
そのかわり、いつもと違う作品に出会えるし、作品が入れ替わって変化する空間を目指している。
その上、一度に入館できる人数を制限しているから、辺境の地であることも幸いして静かな幸せな時間が流れている。
美しい田園風景に囲まれて、のんびりとした時空間を求めて、毎日数名の方々が地元からも遠方からも訪れている。

https://www.facebook.com/kazenobi
http://twitter.com/#!/kazenobiyoshino

パセオ除幕式

昨年から信楽で制作していた4作品のひとつが、札幌駅パセオの地下広場に設置されました。

タテのラインを強調した103本の森の樹を表現したテラコッタ彫刻です。
タイトルは「テルミヌスの森」。4月29日に除幕式が開催されました。
サイズは 高さ3m × 幅18mです。

他に広場のデザインや施設内4カ所の通路にも巨大なグラフィックを担当しました。
すべてが完成するのは10月頃です。

白色テラコッタレリーフ

信楽で制作していた白色のテラコッタレリーフが完成しました。

北海道新十津川町の吉野小学校跡を改修した「かぜのび」(風の美術館本部)に設置されます。
2011年春~初夏に、一般公開の予定です。